NEWS

NEWS

  1. HOME
  2. NEWS
  3. NEWS
  4. リネンのカットソーの製造秘話

NEWS

リネンのカットソーの製造秘話

お客様の展示会が始まるころ、次の展示会の企画が動き始めます。

展示会の企画に先立ち、生地探しが行われ、お客様と生地屋さんとの商談に、私も同席する機会がありました。

何素材かのうちの一つに、冬物のリネンのカットソーの生地に興味を持たれました。

リネンは通気性の良さから春や夏のイメージを持たれている方が多いかと思いますが、

実は、夏は涼しく、冬は繊維の中に空洞が多く含まれているため、保温効果もあります。

そしてリネンのカットソーの値段は高めです。

その理由は、気温や湿度に左右される製造方法にあるようです。

リネンのカットソーは夏の梅雨の時期に編むのがベストだそうです。

コットンなど他の繊維に比べると糸に伸縮性がなく、湿度がないと、編むときの摩擦で糸がささくれてしまったり、生地に穴が空いてしまうのだそうです。

なので、乾燥する冬に作るときは、加湿器をたくさん炊いて、編んでいる間つねに乾燥しないように細心の注意をし、1素材を編み終わった後は、編み機が錆びないように、一度、編み機を分解して、水分を拭き取り、組み立て直すのだそうです。

とても労力と時間がかかっているんですね。

そのこともあり、国内で冬にリネンカットソーを編むことができる工場さんはわずか、片手で数えられるほどなんです。

生地の製作工場や縫製工場、加工工場など1枚のTシャツが出来上がるまでにたくさんの工程があり、たくさんの方が関わっています。

そして、それぞれに難しい工程があるんです。

陰ながらカットソーを支えてくれている工場さんの努力をこれからも発信していけたらと思います。

Tシャツを買うとき、「あ、この生地は確か!」と思い出してもらえたらと思います。

今回は、リネンカットソーの製造工程についてお話しいたしました。