
裾引き縫い(天地縫い)
ビンテージTシャツ好みの方を中心に時々上の画像の裾引きという裾や袖口の始末を
希望される方がいらっしゃいます。
裾引き縫いとは裾引き専用のミシンを使用して縫い代のかがりと裾の始末を
両方一度にしてしまう縫い方になります。
昔のアメリカンカジュアルのTシャツや肌着に使われることが多い縫い方で、
天地縫いと呼ぶ方もいらっしゃいます。
(表のステッチが上下上下と動いてく様子からそう呼ばれるようです)
二本針よりはステッチが目立たないこととビンテージのTシャツに使われいることが
多いのでメンズを中心に拘ったモノづくりを希望される方に根強く人気が有ります。
ただ現在では裾引きミシンは使われることが少なくなっていて、ミシン自体を
所持されている縫製工場さんが少なくなってきています。
扱える熟練の縫製職人さんも激減してきているのが日本の縫製現場の現状です。
技術的に未熟な方が裾引き始末をした場合は表に出るステッチの巾にバラツキが出たり、
縫製が出来ていない状態の目飛びを起こしてしまいますので、
技術が高い職人さんがいらっしゃる工場さんに依頼させていただくことになります。
熟練の職人さんでも厚い生地や生地の重なりの厚みの違いなどで始めと終わりを
きれいに縫製するのは非常に難しくかなり気を使われるそうです。
KauriではKauriSewingと一部の協力工場さんでも裾引き始末はお受けできます。
ただ私たちは裾引き始末は高度な技術が必要な「デザインポイント」と考えていて、
しっかり扱える職人さんには高度な技術として配慮した技術料をお渡しする
必要があると考えております。
こういった技術に対するご理解と縫製職人さんに対するリスペクトにも
ご共感いただけるとありがたいです。
このような守るべき技術のお話をお伝えすることも
日本の縫製業を未来につなげることになると考えて紹介させていただきました。
これ以外にも拘った仕様にもご対応は出来ますのでカットソーのことなら
なんでもご相談ください。