カットソーってなに
カットソーと言う言葉は「CUT(裁断)」と「SEWN(縫製)」を組み合わせた
和製英語で、英語圏では通用しない日本独自の言葉です。
生地には大きく分けて「編物」と「織物」の2種類があります。
このうち「編物」の生地を裁断して縫製して作られアイテムを広く
カットソーと言います。
編物でも1本の糸で編み上げて裁断しない物は「ニット」「セーター」
などと呼ばれ別に分類されます。
「編物」と「織物」の違いについて
「編物」は1本の糸でループ(網目)を作りながらそのループを横に繋げて、
らせんを描きながら筒状に編み下げていきます。
ループとループのつながりなので伸縮性があり、通気性にも優れ、肌触りが良く、
シワになりにくいという特性も兼ね備えています。
ポロシャツ、スウェット、タンクトップ、Tシャツ、肌着などになります。
これに対して「織物」は、複数の糸を縦と横に直角に交差させて作ります。
糸が縦と横に交差しているために、一般的には伸びちじみしにくいという
特徴があります。
そのためハリがあって型崩れしにくいメリットと
シワになり易いというデメリットを持ち合わせています。
ブラウス、Yシャツ、などになります。
(織物にも糸自体が伸縮するストレッチ性のある生地が出来たために
伸びちじみだけでは編物と織物の差はお伝えしにくくなってますね。)
もう少し見分け方をお伝えすると、生地を横に切った断面を引っ張って
ほどいてみるとパラパラと抜ければ「織物」
糸が横に続くないしは簡単にはほどけないようなら「編物」と区別することもできます。
実はこの伸縮性と裁断面のばらけ方の差が縫製の仕方や使用するミシンに大きく
影響するために
縫製工場にはカットソー工場、布帛工場 両方縫える工場が存在します。
カットソー工場の方が専用のミシンや特殊な設備がいろいろ必要になるので
大規模化する傾向があります。
そして年々完全国内製造が可能なカットソー専用工場は少なくなりつつあるのが現状です。
そこで弊社Kauriでは100年後も続く未来の国内縫製を見据えて、
国内生産の技術や伝統を大切にすること、
完全国内生産カットソー専門OEMを続けていくことをミッションとして、
縫製技術者の育成にも取組んでいます。
最後に、「編物」を「裁断して縫う」アイテムは基本的にカットソーと呼び、
「編物」と「織物」には差が有ることはご理解いただけましたでしょうか。
もっと生地に関して詳しく説明が必要な場合や、
お作りになりたいアイテムやアイディアがございましたら、
編物の生地のご提案や縫製仕様のアドバイスもさせていただいておりますので、ぜひお電話やお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせくださいませ。

