SDGsについて
家族や大切な人と美しい海や森に遊びに行ける
そんな楽しい未来をわたしたちは守っていきたい
わたしたちが普段使っているモノが、知らないうちに海や森を破壊しているとしたら ..
アパレル業界が海や森を破壊しているってどういうこと?
地球に負荷をかけている素材って?
オーガニックって何が地球にやさしいの?
そんな心配はしたくないから一度立ち止まって考えてみませんか?
無理な我慢ではなく楽しみながら少しずつ わたしたちと一緒に知ることから始めてみませんか?
オーガニックコットン
オーガニックな農法を応援することで、
大量の汚水や、有害な農薬の使用を減らしたいからです。
Non Organic
Tシャツ1枚に
約2700リットルの
水を使用
Organic
水の使用量
約90%削減
全世界で消費される
殺虫剤の16%使用
自然由来の害虫駆除
殺虫剤被ばく
強制労働
環境汚染
環境
健康
収入
→
改善
オーガニックコットンについて専門的に「もっと詳しく」
"オーガニックコットン"
通常のコットンの栽培にはたくさんの複合的な問題があります。
1. コットンの原料になる綿花は、害虫に弱い植物で有るために大量の農薬や殺虫剤を必要とします。
世界の殺虫剤の使用量の20%農薬の使用量の10%がコットンの生産に使われます。T シャツ1 枚(150~200g)に対してほぼ同じ量の150gの農薬を使用していることになるそうです。この大量の農薬による土壌や河川の汚染によってコットン栽培地域に住む数百万の人々の健康に悪影響を及ぼしています。
2. コットンの栽培には大量の水を必要とします。
コットンのT シャツを1 枚作るのに必要な水の量は2700 リットル、これは一人の人間が3 年間かけて摂取する量に匹敵します。アパレルの製造過程で毎年93兆リットルもの水を使っていて、世界中の汚水の20%をアパレル関係が排出しています。
3. コットンの栽培地域は貧困地域が多く今も児童労働が絶えない産業です。
多くの子供たちが学校や遊びにも行けずに綿花作りに従事している現実があります。
"オーガニックコットン" を使うようにすることで
- 農薬の使用量が 0 になります。
- 水の使用量を91%削減出来ます。
- 労働者の最低限の労働条件の確保が図られます。
- 生産工程でのCO2 排出量が46%削減されます。
- 遺伝子組み換えの種を根絶します。
生分解性繊維
生分解性繊維をお薦めするのは、
植物由来の生分解素材を使うと、
自然の循環サイクルが守れるからです。
生分解性繊維について専門的に「もっと詳しく」
"生分解性繊維"
土の中や水中などの微生物が活発に活動する自然環境、または、人為的に堆肥を促進する環境下で、最終的に水と二酸化炭素などの自然界に有るものに分解されて土に還る繊維です。天然由来の素材は基本的に生分解性が有るので、綿・ウール・麻・シルクはすべて土に還ります。それ以外の合繊と呼ばれる素材の中にも、植物由来で土に還る素材があります。リヨセル(テンセル)・レーヨン・キュプラ・アセテートなどで再生繊維と呼ばれます。日本の服の処分は埋め立てが大半なので、土に還る素材を選ぶことは自然界に残り続けるゴミの削減に繋がり、自然の循環サイクルを守ることにも繋がります。
さらに、植物由来の生分解性繊維が注目される背景には「カーボンニュートラル」の考え方があります。原料の植物が育つ過程において光合成で二酸化炭素を吸収してくれるので、服の生産時や廃棄時の二酸化炭素の排出と相殺されることが期待されるからです。その為には原料が違法伐採ではなく計画栽培かどうか、食糧との競合問題はクリアーになっているかなど使われている原料の情報に関心をもつことが大切です。
1. リヨセル(テンセル)
ユーカリの木材パルプからつくられます。 再生繊維の中でも生分解性が高く、木のセルロースをそのまま溶かしたものを繊維にしているので他の再生繊維より天然繊維に近いと言われます。木材パルプを溶かす際に使われる溶剤が自然や人体に無害なこと、クローズドループ製法という99%廃棄物を回収する製法で作られていることや原料のユーカリの成長が早く、農薬や化学肥料が要らないことなど環境負荷が少ないことからもサスティナブルな素材として注目されています。
<リヨセル(テンセル)のメリット>
吸放湿性が有るのでムレにくく快適に着用することができます。湿潤時の強度が強いことと、収縮率が安定していること、発色性が高いことなどからレディースやアウトドア関係など幅広いアイテムに使われています。
2. レーヨン
こちらも木材パルプが原料(紙と同じ原料です)
<レーヨンのメリット>
シルクの代わりを目指して作られた素材なので光沢感が特徴です。吸水性は高いのですが発散性は高くないので普段着よりはお出かけ着などに使われます。
3. キュプラ
コットンリンターと言ってコットンの種子の周りに付いている短い産毛のような部分が原料で、本来なら捨てられていた部分を使うのでサスティナブルな素材とされています。
<キュプラのメリット>
吸放湿性が有り光沢感もあります。裏地に使われることが多いのですが、光沢感と風合いの良さで他の繊維と混紡されることも増えています。
4. 【バイオマスプラスチック】ポリ乳酸繊維など
再生繊維以外にも最近よく耳にする素材でポリ乳酸繊維などのバイオマスプラスチックと呼ばれる素材の開発が進んでいます。トウモロコシやサトウキビなどのデンプンが主原料で天然由来的な位置づけになります。自然界では無く条件をみたした堆肥(コンポスト)でないと今のところ分解に時間がかかりすぎるので(生分解性と言えるのは土中で3か月で6割以上分解が進のが目安)生分解性というよりは化石資源の利用の削減、これに使用する植物を育てることで二酸化炭素の排出をオフセットすることが普及の目的になっています。まだ耐久性が弱いことでアパレル用の生地としては一般化されていないのですが(レジ袋や納品包装などに利用されています)繊維に向けた開発が加速しているので今後の開発の進展に注目が集まる素材です。
リサイクル繊維(再生繊維)
再生繊維をお薦めするのは、
廃棄ペット ボトルや着られなくなった服を再生することで、
資源を大切にしたいからです。
リサイクル繊維(再生繊維)について専門的に「もっと詳しく」
"リサイクル繊維(再生繊維)"
廃棄されるものを回収して再度新しいものを生み出すので、バージン原料の利用削減や限りある化石資源を守ることにつながります。まだ多くはないのですが、リサイクル繊維を使用した生地をストックサービスで利用出来る種類が増えてきています。これらのリサイクル素材を積極的に利用することで更に開発の後押しができ、海洋プラスチックの回収や土中に放出されるゴミの削減に協力することにつながります。
1. マテリアルリサイクル
回収したものを細かく砕いたり溶かしたり(主に合成繊維)、細かく切って反毛機を使って綿の状態まで戻したり(主に天然繊維)などの方法で、再度同質な新しいものに再生する方法です。ペットボトルからリサイクルポリエステルのTシャツやフリースを作る技術です。綿やウールの反毛(ハンモウ)は昔からある技術なのですが、サスティナブルなもの作りが求められる中で貴重なオーガニックコットンやウールなどの資源を有効に使うために、再度注目があつまっています。
2. ケミカルリサイクル
回収したものを科学の力で、液化orガス化して新たな違うものに再生する方法です。この方法には完全に同質なものを回収、分別することが前提になるので、アパレル製品ではまだ3%程度しか実際には進んでいないリサイクルです。日本のアパレルは、多種多様な材料や複合的な混率で風合いを調整する手法に長けていることが要因で、繊維から繊維へのリサイクルが進みづらくなっています。現在一般的に流通するストックサービスがある素材はまだないのですが、混ざった素材の中からポリエステルだけを抽出する方法を開発した日本の企業も出て来ていることもあり、今後繊維から繊維のリサイクルも増えることが期待されています。