リユースorリサイクル
日本では着なくなった服を買い取ってもらうお店をリサイクルショップと呼ぶので
なんとなくこの再販などがリサイクルと思いがちですがこれは正確にはリユースになります。
リサイクルとは廃棄されるものを部品や材料に戻して有効利用することになります。
わかりやすいところでは古紙回収や缶の再形成などがリサイクルにあたります。
燃やしたり埋められたりする資源が再循環されるのでエコな取り組みになります。
アパレル素材でもペットボトルや再生ナイロンなど合成繊維からのリサイクルは進んできて
いますのでご利用いただければサスティナブルな取り組みになります。
合成繊維のリサイクルには次の3つの方法があります。
マテリアルリサイクル
回収したものを再加工して新しい同質なものとして再生産する方法
ペットボトルを繊維にしてTシャツを作るなどはこれにあたります。
(ペットボトルとポリエステルのTシャツやフリースジャケットなどの素材は同じものなんです。)
ケミカルリサイクル
回収したものを科学的に液化orガス化レベルまで戻して新しい別のものに生まれ変わらせる方法
廃棄油を石鹸にしたり、家畜の糞尿をバイオガスにするなどハイレベルなリサイクルです。
サーマルリサイクル
元々が石油由来なので燃やして熱エネルギーとして利用する方法
海外ではリサイクルとしてカウントしない国の方が多い方法です(熱回収と表現します)
実は日本のアパレル商品のほとんどはこのサーマルリサイクルか埋立になってしまいます。
マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルは同質なものが大量に集められる仕組みが大前提になるので
多様なデザインや複合繊維が得意な日本のアパレルでは回収と分別が複雑すぎて
【繊維から繊維】のリサイクルはあまり進んでいないのが現状です。
せっかくのお手元にいった服が埋め立てなどで地球環境に悪い影響を及ぼさないように
リペア、リフォーム、リユースなどを利用して長く大切に着ていただければと思います。
(一部のアパレルでは回収、分別に力を入れられています。
回収BOXなどを設置されている場合は積極的に利用されることおすすめします。)